2007-10-20

今回はアサヒったわけじゃ>天声人語赤福問題

ご存知天声人語ですが、やらかしてしまったようです(笑)。白い恋人の賞味期限改竄問題のときに、こともあろうに「赤福を見習え」と書いちゃったらしいです。問題の記事を引用します。
甘党なら、あんころ餅は心のふるさとのような存在かもしれない。「ここだけは安泰」と信じた旧来の和菓子ファンは、帰る所を失った心地ではないか。伊勢名物、赤福の偽装である▼包装ずみの商品を冷凍保存し、包み直して売っていた。品切れを防ぐため、70年代から続くやり方だという。解凍し、再包装した日を製造日と偽った品は、過去3年の出荷量の2割近くになる▼小欄にとって、赤福の後味はほろ苦い。8月、北海道銘菓「白い恋人」の賞味期限偽装を取り上げた。経営者が赤福の伝統を目標にしていたことを紹介し、こう書いた。「今年創業300年の赤福の餅は、ごまかせない『製造日限りの販売』だ。伝統にはそれぞれ、理由がある」▼読者の皆様から「赤福にはもちろん、天声人語にも裏切られた」というおしかりや、「天声人語も犠牲者だ」とのご意見をいただいた。いずれにしても老舗(しにせ)の看板に目が曇り、公式サイトの言い分をうのみにした不明は恥じるほかない▼思えばここ30年ほど、赤福の評判は冷凍庫の中で保たれていたわけだ。風味に自信があるなら、冷凍品がまじる事実を堂々と明かせばよかった。銭勘定の下心をうそというあんこで包んでは、伝統さえも凍え死ぬ▼赤福は、長旅で疲れたお伊勢参りの旅人を癒やす餅から出発したと聞く。名前の由来は「赤心慶福」。偽らない心で、善男善女の幸せを一緒に喜ぶ志である。菓子としての素朴さ、作り手の愚直さ。そうした持ち味のあれやこれやが、営利の厚氷の中で震えている。
まあ、今回は朝日新聞が悪いわけじゃないと思いますけど。

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