2007-05-29

検閲: この人、ツッコミどころ多すぎ→大谷昭宏氏

うへー、連続で大谷氏のコラムを取り上げちゃうよ。この人、ツッコミどころ多すぎなんだもん。

まずは、『改憲を叫ぶ男に託していいのか ― 問いかけこそメディアの責務 ―』を読んでもらいたい。要するに、

戦争反対!
九条改悪反対!

ってこと。賛成はできないが、そんな主張があっても構わない。これだけなら筋は通っている。

次に、『米より怖い日本銃社会 ― 規制できず取り締まれず ―』を併せて読んでみよう。こっちの方では、
つまり目に見えないものは、とりあえずなかったことにしておく。ないことにしてあるんだから、その対策なんてもってのほかという、いい加減な社会ではないかということなのである。
と書いている。つまりこれは

銃→ないことになっている→対策しない

ということへの批難だ。

前者はどうか。九条一項は、素直に読めば、いかなる戦争もを否定している。そういう意味では、戦争は「ないことになっている」。従って、戦争への「対策」は不要。なので同じ九条の二項で軍隊の保有も否定している。つまり、

戦争→ないことになっている→対策しない

ということではないのか。論理構造はまったく同じなのに、一方は批難し、もう一方には目を瞑る(というか、積極的に支持する)のは何故なのか。

検閲: 大谷昭宏『嗜好の違いも許されないのか ― 「禁煙の憂うつ」コラムに相次ぐ抗議 ―』

前にも『大谷昭宏って人の意見は、まったくもって論理ってもんがない』で取り上げたジャーナリスト・大谷氏。またまたやらかしてくれてます。氏のコラム『嗜好の違いも許されないのか ― 「禁煙の憂うつ」コラムに相次ぐ抗議 ―』をまず読んでみて下さい。

端的に言って、この件、
少々ブラック過ぎるユーモアを言った人
(小出宣昭氏)

シャレ通じない人

が居た、ってだけの話でしょ。
シャレが通じない人達へは、

ユーモアへの理解度で、その人の
文化レベル
が計れるらしいですよ。

とでも言ってあげれば良いだけ。
嗜好の違う人を許さない原理主義ではないのか
なんてユーモアのカケラもない反論をするのは

野暮に野暮を重ねる

ってもんです。原理主義社会も心配ですが、シャレの通じない社会の方が心配です。シャレが通じるなら、多少の原理主義なんか笑い飛ばせます。

ところで、小出氏のコラムは、ブラック過ぎるんだから、文句を言われて当然。笑いの中でもブラックユーモアは超高等技術。シャレが通じないのは、シャレが下手ってだけ。その点は反省した方が良いでしょうね。スー族の名誉のため、今後の精進されるがよいでしょう。

2007-05-23

検閲…できないっ!きこうでんみさAVデビュー

最近すっかり硬派なブログで通っている検閲日記ですが、久々に探偵ファイルネタ。
昔、探偵ファイルに


が在籍してましたよね。きめ台詞(?)の「はきゅん(HQN)」とか独特のキャラで、個人的に好きだったんですが、いつの間にか探偵ファイル上では見なくなっていました。

でも、2007年4月25日、ファーストヌード写真集



発売。
続いて2007年5月3日、



AVデビュー…。どうしちゃったんでしょう?

きこうでんみさ個人ホームページ
きこうでんみさ公式ブログ
所属事務所ホームページ
WikiPediaの記事「きこうでんみさ」


2007-05-07

朝日新聞『60歳の憲法と私』浦部法穂氏

にも取り上げが、朝日新聞に「60歳の憲法と私」という連載コラムが載っている。朝日新聞のサイトにはないが、ここに全文が引用されている。

一読しての感想は「また胡乱な」だ。まず冒頭からが胡乱だ。
具体的に憲法のどこが悪いのかがきちんと議論されているわけではない。
嘘を言ってはいけない。まず、氏が挙げたような「環境権やプライバシー権、犯罪被害者の権利」に関してはいろんな議論がなされている。だからこそ氏も
時代が必要としている権利を盛り込むべきだという議論がある。
と書いているのだろう。
氏が主張するように、これらを敢えて憲法に盛り込まず、第13条から導出すればよい、という意見はあっても構わない。しかし、この議論自体を行わないとか、あった議論をなかったことにするような発言はおかしい。

他にも現憲法について、「具体的に」「どこが悪いのかがきちんと議論されている」例はたくさんある。例えば、私学助成金との矛盾を指摘されている第89条
第89条 公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。
の問題を憲法の専門家である氏が知らないはずはない。この条文は、私学助成金だけでなく、NPOへの支出でも問題になるはずだ。

また例えば、第9条。完全な非武装平和主義者でない限り、第9条になんの矛盾もない、とする人はいないはずだ(完全な非武装平和主義者は、第9条には矛盾はなく、実際に行われている政治に憲法との矛盾を見出すだろう)。もちろん、具体的な議論が行われている。

以上、現憲法について「具体的に」「どこが悪いのかがきちんと議論されているわけではない」というのは、間違っている。端的に言って嘘だ。嘘でないと言うのなら、その理由を説明すべきだろう。とは言っても、嘘は嘘で、いくら言い繕おうが嘘でない事にならないが。

「胡乱だ」と感じた点は他にもある。氏はとにかく解釈改憲が好きなんだろう、ということだ。例えば、前にもあげたが、第13条の問題だ。
13条は包括的な人権保障規定であり、いわば「ドラえもんのポケット」のようなものだ。
どんなものでも導出できる規定、という胡乱なものに、何の危険も感じないのだろうか?人権というのは、そんなに手放しで素晴らしいと言える様な完全無欠なものなのか?

おそらく、第9条の問題を取り上げないのも解釈改憲主義者だからだろう。でも、軍事という非常な危険なものを解釈次第で変えることができるものでしか縛らない、ということに危険を感じないとすれば、「鈍い」としか言いようがない。

解釈次第で憲法の内容が変わる(あるいは、変わりやすい)というのは、果たして「憲法が大切にされている」と言えるのか?それは、憲法が権力を縛るのではなく、権力の地位に就いたものの解釈が権力を縛る、ということだ。これは、
憲法が大切にされないとどうなるか。憲法が権力を縛るのでなく、権力が正義そのものになる。やがてナチスが台頭し、ヒトラーは正義を掲げて独裁者となった。
と氏が主張しているような「権力が正義そのものになる」状態だ。つまり、解釈改憲は危険なものであり、それを(できる限り)許すべきではない、と結論付けねばならない。なのにそう主張しないのは、憲法学者のテリトリーを死守しようとしてるからだ、と考えるのは穿ち過ぎだろうか?

最後に、氏は次のようなことをさらっと書いている。
現憲法は国民の権利について、「公共の福祉」に反しない限り尊重されるとしている。それは他人の人権を侵害しない限りという意味だ。
はっきり言って、そんな解釈は初めて聞いた。Aさんの人権とBさんの人権は、無矛盾であるはずがない。人権と人権が衝突することは当然ありうる。しかし、AさんとBさんは、平等なのだから、何らかの調整が必要になる。これは当たり前のことだ。憲法に明記する必要がない。なのにそれがわざわざ憲法に書いてあるとする主張には無理がある。
第一、「他人の人権を侵害しない」ということを「公共の福祉」等と言う言葉で表さねばならない理由が解らない。逆に、「公共の福祉」という言葉を聞いて「他人の人権を侵害しない」と解釈する人はほとんどいないはずだ。もし氏の言うことが本当だとしても、そんな不自然な言葉遣いは訂正すべきだ。結果として改憲賛成、とならなければならない。でも、氏の結論はその全く逆だ。

なぜこんな胡乱な意見を嘘をついてまで主張しなければならないのか?非常に理解に苦しむ。

追記 2007.5.6(日):
「公共の福祉」を「他人の人権を侵害しない」と解釈するのは、一元的内在制約説と呼ばれ、通説となっているようです(Wikipediaの記事)。私の不明でした。でも、非常にわかりにくい言葉・解釈であることには違いないですね。もしそのように解釈するなら、はやり表記を改めるために改憲すべきでしょう。

2007-05-05

不思議な言葉『営業』

知っている人は知っているでしょうけど、私は所謂システムエンジニアでお給金を戴いているサラリーマンです。で、私の所属する会社はそこそこ大きい会社なので○○事業本部とか△△事業部とか××部とかがあります。当然私の所属する部署は技術者が所属しそうな部署名が付いています。
それはいいのですが、昔から不思議に思っている部署名があります。経理部・総務部・人事部・法務部・技術部…これらの部署名は不思議じゃありません。名前と中身がほぼ一致していますから。不思議なのは、おそらくは日本企業のどの会社にもあるであろうと思われる

営業部

です。「営業」とは一体なんだ、と。私は技術者ですが、技術者の仕事は「営業」ではないのか、と。辞書を引いてみると、
えいぎょう【営業】
(1)営利を目的とした事業をいとなむこと。また、そのいとなみ。「―時間」「運送会社を―する」「九時から―する」
(2)〔法〕 営利を追求して同種の行為を反復継続する活動。また、営業目的のために投入された人的・物的手段が組織的・有機的に統一された事業体。
とあります。技術者も会社の利益を上げるために「営業」しています。もちろん、そういった目的のために人的資源として組織に投入されています。
上で挙げた経理部・総務部・人事部・法務部なんてのは直接利益に関係しない間接部門ですし、研究部門も直接には利益を生みませんので「営業」には当たらないかもしれません。でも、直接顧客と対話するエンジニアがいる部門や、顧客に納入する製品を製造している部門も「営業」のはずです。なのに、営業部だけがなぜ「営業」部なのか。

もう一度辞書を引いてみましょう。「営業」を例えば英語ではなんと言うか。
えいぎょう 営業
business; trade.
逆に引くと、
business
n. 事務; 業務; 職業; 実業, 営業, 商業, 商売; 会社, 店; 仕事; 用事, 用件; 議事(日程); 本分; 関与; 事件; (劇の)しぐさ (action).
trade
n. 商業, 商売; 取引 (make a good ~); 貿易, 交換; 職, 手職 ((大工・左官など)); ((集合的)) (同)業者; ((集合的)) 顧客; (the ~) …業[界]; (the ~s) 貿易風.
v. 商売[取引]する ((in, with)); 売買する; (物々)交換する; 〔米〕 得意客である ((at, with)).
で「営業部」の「営業」に当たる意味に当たるのは、tradeの方で、「取引」「商売」に当たると言えるでしょう。
一方、英語で営業部のような部門をなんと呼ぶかといえば、普通はSales Divisionです。逆に日本語に訳せば「販売部」です。

なんとなく、不当に理系の地位(もしくは賃金)が低く抑えられてきた日本の事情と関係あるのではないかと思う次第です。

2007-05-03

最近買ったもの:さて、これは何でしょう?

さて、これは私が最近買ったものです。これは何でしょう?











では正解。
これは琉球硝子の金魚の置物です。あ、ホントは灰皿のようですが、私は煙草を吸わないので。口の中の舌のように見えるところに煙草置の溝が作ってあります。縦置きにした場合は、口角の部分が煙草置になるようです。
置物、と言っていましたが、実は写真では、口の中に一枚だけ五百円玉を入れてあります。計画としては、貯金箱になる予定です。