世の中、「護身術」を教えている教室や書籍は数多くありますが、「本当に」使える護身術というのは、なかなか難しいものです。とあり、世に出ている護身術とは一線を画すものを目指しているようです。
今回、覚えやすく・非力な人でも簡単に使える、『逃げる』ことを前提とした護身術を紹介します。
が、これ、今までの護身術となんら変わりありません。理由は二点。
一つ目は、記事中のどの護身術も、結局は繰り返し練習していないと使えない、という点です。ただ、この点は自覚があるようで、
すぐに覚えられる簡単な護身術を紹介しましたが、実際は咄嗟に、このとおりに即、動けないことが多いと思いますので、日ごろから身近な人とスパーリングしておくといいでしょう。とも書いてあります。
二つ目は、練習していても、使えない場合がある、という点です。例えば、相手が格闘家等のケースに使えませんが、それは仕方のないことです。私が言っているのは、そういうことではありません。
例えば、「Case1」ですが、これは、足元に不安がない場合にしか使えません。ハイヒールでこの動きができる人は少ないでしょう。仮に暴漢を振り払えたとしても、ハイヒールの女性と運動靴の暴漢では、走り負けて再び捕まります。
つまり、護身術を使うためにも、その後逃げるためにも、実は最も必要なのは、
運動に支障のない服装をしていること、
特に、
靴が重要、
ということなのです。
私は日ごろから言っています。本当に使える護身術とは、スニーカーを常用することだ、と。
大体、説明を要する護身術は、練習を怠るとすぐに使えなくなり、結局は使えません。
なお、護身で一番大切なのは、
危険の予測
です。君子危うきに近寄らず。これを超える護身術はありません。