2007-03-22

タミフルで思い出した穎割大根

前の記事に引き続きタミフルを取り上げます。西日本新聞に「10代の転落新たに9件 タミフル服用後の異常行動」という記事がありました。この中で、今回の発表で初めて明らかになった9件のケースについて、
遅すぎる対応を指摘する声がさらに強まりそうだ。
としています。つまり、西日本新聞もこの対応を批判したい、ということでしょう。おそらく、他のマスコミも大部分は西日本新聞と同じ意見でしょう。

話は変わりますが、1996年7月にO-157による集団感染が堺市の小学校で発生しました。このとき、厚生省(現在の厚労省)は、「疫学調査により原因食材としてカイワレ大根が疑われる」という中間報告を(わりと素早く)出したため、穎割大根業者が壊滅的な打撃を受けました。このときは結局、穎割大根を含め、O-157の汚染源は特定されませんでした。つまり、穎割大根が汚染源であった可能性も否定できない、ということです。このとき、西日本新聞を含めた大多数のマスコミは、厚生省を批判する側に回りました。

なんというか、マスコミは批判ばかりするけど、具体的にどうすればよいと考えているのか、はなはだ不明です。穎割大根業者は中小企業だから問題(O-157で死ぬこともある)を追求しないが、中外製薬やロシュ社、ギリアド・サイエンシズ社は大企業だから許さない、ってことなんですかね?

0 件のコメント: