2008-12-08

中国出身のグラドルが水着で国旗を尻にし大騒動

なんて記事うらたんに出てた。曰く、
NHKの「テレビで中国語」のレギュラーや各雑誌のグラビア、また今秋は日本テレビでドラマデビューを果たすなど活躍中の中国・杭州出身のグラドル、ローラ・チャンさん「神聖な国旗を汚した」として中国本土で叩かれているのだという。
さらに、
印象としては健康的な笑顔に日中の架け橋となるアイドル、ローラ・チャンさんの愛らしい魅力が出ていると思うのだが・・・。どうやら中国的感覚で見た場合、

「国旗を尻に敷いて扇情的写真を撮るとは、国旗をないがしろにしている」

というイメージになるのだとか。
んー、これは「中国的感覚」というよりは、「全世界的感覚」と言った方が当ってる。
少なくとも、真っ当な国民国家で国民皆教育制度が整備されている国なら当然のことだ。

国民皆教育がダメでも、まともな礼儀を知っていればこういうことはしない。
ここで言う「まともな礼儀」とは、

国旗をないがしろにしない。
どこの国の国旗であろうとも。

だ。

これは国旗に限らない。
どんなものでも、相手が大切にしているものを粗末に扱ってはいけない。

普通の国では、自国の国旗を大切にすることを学ぶ。
しかる後に、他国の国民もその国の国旗を大切にしていることを学び、
結論として、他国の国旗も大切に扱うべきだ、ということを学ぶ。

残念ながら、日本では「自国の国旗を大切にする」ということを教えなかったため、
他国の国旗をどう扱うべきか、あるいは、どう扱ってはいけないかを知らない人が多い。

この記事の記者のマック平山もその一人なのだろう。
だから、次のような的外れな意見を書いてしまうのだろう。
いずれにせよ

他国の国旗は簡単に燃やす国民があーだこーだ言っても・・・

そんなことを思ってしまうわけだが。
これがなぜ的外れか?
中華人民共和国の国民が日本や他国の国旗を燃やすのは、
その国の国民が中華人民共和国に対して非礼なことをしたからだ(それが正しい認識かどうかはともかく)
その国に対しても、わざと非礼なことをし返している。
つまり、礼儀を知っているからこそ、礼儀を破ることで報復が成立している。

今回の件も、礼儀を知っているから、非礼に対して批難が集まった。
この二つに関して、矛盾は無い。

もっとも、非礼に対して非礼で報復することが礼儀に適っているかは別問題だが。

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