2007-03-22

タミフル: ん~、山木@探偵ファイルさんも誤解してるなあ

探偵ファイルの記事、『止まらないタミフル異常行動に、とうとう使用ストップが!』ですが、山木さんも完全に誤解してますね。厚労省担当者にインタービューした部分:
―愛知県、宮城県と中学生が立て続きタミフル服用後転落死をしましたが、タミフルとの因果関係は本当にないのですか?
現在調査中なのでまだはっきりしたことは分かりません
質問がおかしいです。厚労省の主張は、「因果関係がはっきりしない」です。これが「因果関係はない」と主張しているのなら、「因果関係は本当にないのですか?」という質問には意味がありますが、そうではないのですから、厚労省担当者もそう答えるに決まってます。
どうせ質問するなら、「因果関係の調査は、いつ完了の見込みですか?」とか「前回の調査も、集計条件によっては有意な因果関係が認められるかもしれない、という指摘がありますが、その点はどうですか?」とか、そういう質問をしなきゃダメです。
あるいは、せっかくその前の記事『 タミフル服用問題、マスコミが書かない論点とは』でいいことを書いてるんだから、「因果関係が認められたとして、どの程度のリスクであればタミフルを容認しえますか?」なんて質問であれば面白かったかもしれません。

リスク評価という観点で言うと、これだけタミフルが大量に備蓄された背景には、鳥インフルエンザ問題があります。毒性の高い鳥インフルエンザが発生した場合、インフルエンザに対する備えが無ければ、今回の異常行動による死者とは比べ物にならない規模の死者が出ることが予想されています。

タミフルは、発症後二日以内に服用する必要があります。つまり、早期発見がポイントになるわけですが、これが世界の75%を占める日本での使用量の多さつながっていると言われています。例えば米国では、医療費が高いため、風邪などの病気で医者にかかることは稀で、多くの場合、市販薬で対応しようとします。初期段階でインフルエンザであるかそうでない風邪なのかを判断するには、病院で迅速診断を受ける必要がありますが、市販薬に頼っている間に、タミフル使用の機会を失ってしまうというわけです。一方、日本では健康保険制度の充実により、医療費負担が軽いため、軽い風邪でも医者にかかることが多く、結果として、インフルエンザを初期段階で発見することが可能になっています。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

お久しぶりです!
流し読みですが、相変わらず興味深いこと
を書かれていますね!
勉強になります。

りょう さんのコメント...

ゆみさん:
こちらこそ御無沙汰しております。
お褒めいただき恐縮です(笑)。
でも、私の書いているようなことは、ほぼ100%何かの受け売りです。